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【SL誕生70周年】メルセデス・ベンツ「300SLガルウイング」と「SLS AMG」の共演! 京都を感じる「280SL」にも注目です

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【SL誕生70周年】メルセデス・ベンツ「300SLガルウイング」と「SLS AMG」の共演! 京都を感じる「280SL」にも注目です

2024年はメルセデスSLの70周年

千葉・幕張メッセで毎年4月に開催される「オートモビルカウンシル(Automobile Council)」は、日本を代表するトレードショー型イベントのひとつですが、やはりこのイベントの本質は、国内クラシックカー専門ディーラーによる「ヘリテージカー販売コーナー」にあるといわねばなりません。今回も数多くのスペシャルショップがブース展開した中、筆者は珠玉のクラシック・メルセデスを展示する「MATSUSHIMA CLASSIC CARS」に注目しました。

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新旧「ガルウイング」が2台ならぶ、驚きのブースとは?

2024年は4月12~14日に開催されたオートモビルカウンシルにおいては、筆者は取材者としてではなく「ブリストル研究所」というブースの係員として3日間を過ごしたのだが、その間ずっと気になっていたのが、我々にとってはお向かいにあたる「MATSUSHIMA CLASSIC CARS」というブース。

いちスペシャルショップでありながら、2024年でメルセデス「SL」の正式リリースから70周年を迎えることの記念として、開祖たる「300SLガルウイング」とその21世紀版にあたる「SLS AMG」の2台を展示している。しかも同じ艶やかなブラックで色合わせし、ともに素晴らしいコンディションを誇る2台のガルウイングを、メルセデスSLの70年の歴史を物語る美しいウォールの前に置くという、センスに富んだ設えである。

また、「300SLR」を再現した可愛らしいジュニアカーを挟んで、これまた美しいコンディションのW113系「280SL」を配置する。そんな、まるでメーカーや正規ディーラーのクラシック部門……? と勘違いさせられてしまうような、小規模ながら見識の高さを感じさせるブースが展開されていたのだ。

そこで、このブースの責任者である齋藤真應さんに尋ねてみると、この「MATSUSHIMA CLASSIC CARS」は京都を本拠とし、メルセデス・ベンツやフォルクスワーゲン、アウディ、BMW/MINI、そして広島市内でポルシェの正規ディーラーも運営する「株式会社マツシマホールディングス」が、2022年にプロジェクトを開始。2023年のオートモビルカウンシル2023において、初お披露目したクラシックカー部門とのことである。

京都を感じるクラシックカー専門店

輸入車およびマツダの正規ディーラーを運営するほかにもレストラン/カフェ事業やウェルネス事業、アート事業などにも参画しているマツシマホールディングスは、とくに同グループの基幹である自動車については「クルマを、文化に」という、グループ全体の社是とするキャッチフレーズを規定。正規ディーラーとしての役割を果たすだけでなく、自動車の文化的側面にも真剣に向き合うことを決意し、その一環として「MATSUSHIMA CLASSIC CARS」を立ち上げたとのことである。

今回展示されたうち、300SLガルウイングは非売品の参考出品。SLS AMGはイベント直前に売り先が決まってしまったことから、今回は展示のみとなってしまったという。

そのため、今回唯一販売の対象となったのは、自社でレストアを行ったという1969年型の280SL、通称「パゴダ」なのだが、US仕様から欧州仕様にコンバートしたというこの個体は、なかなか魅力的だった。

ボディペイントは傷んだ部分を再塗装しているが、可能な限り元色を残して磨き上げたとのこと。またインテリアは、ほぼオリジナルのものを部分的に補修して維持したとのことながら、そのレストアのセンスはかなり優れたものとお見受けする。旧いオリジナルを可能な限り生かすやり方と、筆者の撮った拙い写真では表現が難しいが、この香り立つようにあでやかな雰囲気に、筆者はそこはかとない「京都」を感じてしまったのだ。

MATSUSHIMA CLASSIC CARSは、その公式ホームページ内で、以下のように語っている。

「文化が生きる京都の地だからこそ、クルマという文化を人と一緒に紡いでいきたいと考えています。我々が考える自動車文化とは、クルマをただの移動手段として扱わず、日常的にクラシックカーを楽しむことができ、自動車を嗜む面白さをたくさんの人へ広め、それをまた次の世代へと受け継いでいく世界です」

こうして、関東近辺のカーマニアにとっては、ちょっと大げさにいえば未知の存在でもある地方のスペシャルショップと出会うことができるのも、オートモビルカウンシルのようなトレードショーの、大きな魅力のひとつであることを実感したのである。

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